2021年12月10日 06:00
医師に聞くオミクロン株対策「室温20度、湿度50%で1時間おきの換気を」
これが変異のイメージです。今回は大きな変異が確認されており、ワクチン効果が低下する可能性が考えられます。一方、イスラエルの報道でその程度が思ったよりも小さいというものもあり、さらなる情報が待たれます」(勝田さん)
感染力が強く、ワクチン効果の低下が懸念されるオミクロン株。また第5波のような深刻な事態を招いてしまうのか……。
だが、米国国立研究機関の博士研究員・峰宗太郎さんは、過度に恐れる必要はなく、従来どおりの感染対策を呼びかける。
「その一つがワクチンです。既存のワクチンでも、オミクロンへの効果がゼロになることはないでしょう。感染・発症予防効果は下がっても、重症化を予防する効果は期待できると思われ、接種率の向上が求められます」
ファイザー社の幹部は、3月下旬にはオミクロン株に対応したワクチンを供給できると発表していて、実際に製造するのかを12月中に判断するという。
現在進められている3回目のワクチン接種だが、オミクロン株対応のワクチン開発を待つ必要はあるのだろうか。
「ワクチンができても、速やかに日本に輸入されるかはわかりません。オミクロンの伝搬性や重症化リスクの分析が進むまで、新ワクチンの接種計画を検討するのは時期尚早と考えます」