くらし情報『「選曲でセンスが試される」加藤貴子が少女時代に熱中したカセットテープづくり』

2022年2月6日 06:00

「選曲でセンスが試される」加藤貴子が少女時代に熱中したカセットテープづくり

それが心地よかったんです」

高校時代は、ウォークマンで聴くためのオリジナルテープ作りにも没頭した。

「バンドブームだったのでレベッカやBOOWYも入れましたし、『ベストヒットUSA』が人気で、満足に英語がわからないながら、マイケル・ジャクソンやマドンナの曲を集めて作ったりもしました。お気に入りの曲は、間違って上書きしないようにカセット上部のツメを折っておくのですが、どうしてもそのカセットに別の曲を録音したくなったときは、ツメの部分にテープを貼って使いました。いろんなカセットテープが発売されていたけど、私はスケルトンタイプでかわいい色のものが好きでしたね。曲名などを書き込んでカセットケースに入れる『インデックス』も、文房具屋さんによく買いに行っていました」

時間をかけて選曲し、入れる順番に悩み、インデックスにまでこだわったオリジナルテープは、大切な宝物だ。しかしーー。

「かわいいクッキーの缶に入れて、実家の倉庫に保管しておいたのですが、数年前、親に断捨離されていて……。愕然としました」

だが、多感な時期にテープ作りで磨かれた個性は、体にしっかりと刻み込まれているはずだ。

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