2022年2月19日 11:00
「結婚は生殖のため」国の主張に“同性婚映画祭の実行委員長”が反論
映画だけでなく、現在日本ではドラマでも漫画でも同性愛をテーマにした作品がいっぱいあります。これだけ作品が利益を生んだり、観る側も楽しんだりしているにも関わらず、当事者の権利の話になると、制作者も視聴者も“知らんぷり”しているように感じます。『現実を生きるセクシュアル・マイノリティに対して、もっと敬意を払ってほしい』と思うんです。今は、同性愛が“消費されて終わり”になっています」
■東海林氏が同性婚の成立を願う理由
近年ではレインボーフラッグ(LGBTの尊厳とLGBTの社会運動を象徴する旗)を掲げるようになった日本の企業も多い。そして『東京レインボープライド(毎年ゴールデンウィークに開催される、“セクシュアル・マイノリティの存在を広く伝えること”を目的にしたイベント)』も年々来場者が増え、コロナ禍になる直前の’19年には278もの企業や団体が協賛していた。「しかし旗を掲げるだけでは、多様性を尊重していることにはなりません。国側の陳述に対して、当事者が怒ったり悲しんだりしています。旗を掲げた以上は他人事にせず、いまこそ一緒に声をあげてほしいのです」
昨年3月、札幌地裁は「子どもを産み育てる夫婦を法的に保護することは、結婚制度の目的の一つだが本質ではない」