くらし情報『14歳で亡くなった娘の人生を10万字の冊子に…母語る娘の言葉』

2022年3月6日 06:00

14歳で亡くなった娘の人生を10万字の冊子に…母語る娘の言葉

それを読んだ人たちからは、

〈涙が止まりません〉
〈なんて優しい娘さんなんでしょう〉
〈胸が締め付けられました〉

などなど、数えきれないほど多くのコメントが寄せられた。

「なかには『お嬢さんの言葉に、自分の人生を見つめ直しました』と書いてくださった方も。椿が、たくさんの人の胸に響く強い言葉を残したことに、驚かされました」

娘が遺した言葉に触れ、それまで悲嘆に暮れていた母も、少しずつ前を向けるようになった。みやびさんはもう一度、冊子を手にとり言葉を継いだ。

「私は、娘の言葉に突き動かされるようにして、椿が病気とともに生き抜いた14年間の軌跡を形にして残したいと、この冊子を書き上げたんです」

こうして昨年末、椿さんの一周忌を前に完成したのが、総文字数10万に及ぶ冊子『病気と共に生きる』。それはまさに、椿さんの生きた証しだった。

■「夫、SNSで関わった人、支えてくれた人がたくさん。つなげてくれたのは椿だと思う」

2月7日のこと。
前日に葬儀を終え、みやびさんたち家族は、椿さんが使っていた部屋の片付けをしていた。

「そこに病院に持参していたカバンがあって。『この中も整理せんといけんね』って。

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