2022年3月6日 06:00
14歳で亡くなった娘の人生を10万字の冊子に…母語る娘の言葉
死を前にしてすごく怖かったろうに、そんなことおくびにも出さずに私を気遣う言葉を書き残したあの子が誇らしく、そしていっそういとおしく思えました」
そうふり返った母の目に、あの日と同じ大粒の涙が光っていた。
「いまも気持ちは結婚したときと同じ。これからもみやびさん、楓くん、それに心の中では椿ちゃんも、家族みなで一緒に、幸せになりたいと思ってます」
こう話すのは、みやびさんの現在の夫・晋志さん。2人が出会ったのは、5年ほど前。車のイベントでのことだった。
「子供たちへの理解や配慮もすごくあって、それで一緒になりたいと思いました、子供たちもすぐに懐いて。椿なんて『晋くんみたいな優しい人、世の中にいたの?』なんて言ってたぐらいです」
晋志さんがいてくれたからこそ、みやびさんは冊子『病気と共に生きる』を著すことができたという。
「椿がいなくなってしまって以降、旦那さんは毎日、仕事先から電話をくれて。
その助けがあったから、私は立ち直れた。旦那さんがいなければ、書けなかったと思います」
さらに、SNSの世界にも、彼女をサポートする人たちがいた。
「ツイッターやインスタで、私たち母娘のことに関わってくれた方がたくさんいて。