2022年5月29日 06:00
陣内貴美子 過酷な練習支えたマッチの存在「上京したついでに“出待ち”を」
「平日は14キロ、土日は30キロ走ってから練習を始めるという厳しさで、それが嫌で、嫌で……。夕方、ちょうど練習に向かう時間に再放送していた『水戸黄門』(’64~’11年・TBS系)のオープニング曲を聴きながら、『行きたくないけど、人生は楽もあれば、苦もあるから』って思いながら、練習に出かけていました」
高校に入ってからもバドミントン漬け。まさにスポ根漫画のような生活だった。
「ボクシング漫画の『がんばれ元気』に、動体視力を鍛えるため、走る電車を線路脇に立って凝視し、乗客の顔を見分ける練習のシーンがあったんです。現役時代、私もそれをマネして、新幹線で移動中、駅のホームを通過するとき、駅名を読む練習をしていました。『ひかり』ならしっかり見分けることができたのですが、さすがに『のぞみ』は無理でした(笑)」
■「マッチに会えるかも…」と期待してTBSで出待ちを…
練習に明け暮れた高校時代に出会ったのが、マッチだ。
「家に帰るのは夜遅くで、しかもクタクタ。だから『3年B組金八先生』(’79~’11年・TBS系)は見ていなくて、マッチの存在を知ったのは、学校でたのきんトリオが話題になっていたからなんです。