2022年6月2日 06:00
松原智恵子語る50年の結婚生活 母の猛反対退けてまで夫に週刊誌記者を選んだ理由
私のことをすごく綿密に下調べしてから取材に来ているのだな、と思いました。私が22歳、純一郎さんが26歳。4歳しか年齢はかわりませんが、彼はとても落ち着いた雰囲気で、いろいろなことをよく知っていました。私の周りにはいないタイプの男性だったのです」
松原さんは夫のことを“純一郎さん”と呼ぶ。これは交際を始めたころから変わらないという。
初対面の取材は’67年12月ごろ。当時、吉永小百合、和泉雅子とともに「日活三人娘」と呼ばれていた松原さん。この年のブロマイド売上げ数は女優部門で1位。
いっぽうの黒木さんは7年間在籍していた早稲田大学を中退し、編集プロダクション「早稲田編集企画室」(※現在は早稲田企画)を立ち上げたばかり。
松原さんにとって黒木さんは印象に残る男性だったが、それは黒木さんにとっても同じだった。黒木さんは初対面の日のことを懐かしそうに話していた。
「取材が終わった後、僕は事務所に戻りましたが、彼女もどこかに用事があったそうで、それぞれの車で走っていたのです。
こちらがちょっと前に出ると彼女は抜き返してくる。けっこう気が強いんですよ。僕も運転には自信があったから、抜きつ抜かれつで、だんだんレースみたいになって。