2022年6月8日 11:00
「定年後はそば店に」が失敗パターン 専門家教える高齢者の就職
「当社の創業者は東京ガスのOBです。定年後に目標を失った人が暇を持て余している様子を見ていたんですね。日本は65歳まではどこの会社も面倒を見ますが、その後どうするかは、男女問わず前もって準備しておかなければいけないんです」
ユニークな社名からもわかるとおり、同社が派遣する人材は「高齢者」。「だからこその強みがあるんです」と村関社長。
「たとえばレンタカー会社の受付け業務は朝が早く、6時前の出勤もあります。ふつうは敬遠されがちな“朝早い仕事”は高齢者にとって“得意な仕事”になるんです」
この仕事の場合、5~11時まで6時間働いても、昼前には仕事が終わるのだ。高齢になってまで、朝から晩まで働きたくないという人も多いだろう。しかし、年金収入に加えて、生活を楽にするための収入が欲しいという人であれば、週に数日働くだけでよい。
たとえば、時給1千円で、1日に6時間、週に3日働いた場合、月給は約7万5千円になる。
「週3日勤務の方が、『出社して、若い人と過ごせるから健康でいられる。それが幸せです』とおっしゃっていました。仕事で収入があるから平日の午後に堂々とゴルフに行けるし、孫にお小遣いをあげられるというんです」