2022年6月8日 11:00
「定年後はそば店に」が失敗パターン 専門家教える高齢者の就職
窓口に行って希望を伝えれば、求人を紹介してくれますし、スマホやパソコンから、年齢や働きたい地域、職種、正社員やパートの区分などを入力して、希望の求人があるか検索できます」(上田さん)
高齢の人に特化したサービスもある。
「市区町村などが主に60歳以上を対象として『シルバー人材センター』を開設しています。地元の企業や団体などからの求人を受け付け、高齢者に仕事を紹介しているのです」(上田さん)
民間でも、シニア人材を紹介するサービスが広がっている。2016年からシニアの転職を扱っているシニアジョブの中島康恵社長は語る。
「企業側に『元気なシニアを求めている』という声が多くなっている一方、シニアの方からは『就職は難しい』という声が出ていました。そのマッチングを行うことにしたのです」
同社へのシニア登録者数はこれまで延べ6万7千人で男女比はほぼ半々だという。
「60歳で会社に再雇用されたものの、収入面などで条件が悪くなり、よりよい条件を求める方がいらっしゃいます。また『退職後の家計を考えると不安だ』という声も、よく聞くようになりました」
2000年の創立で、シニア中心の人材派遣を請け負っている高齢社の村関不三夫社長はこう語る。