2022年10月16日 06:00
安藤優子「岸田さん、“女性国会議員1割”では日本は変わらない!」
きっかけは、’21年2月の東京五輪・パラリンピック組織委員会での森喜朗会長(当時)の、女性に対する、いわゆる「わきまえる」発言だった。
「わきまえるとは、森さんの発言をもっと簡単に翻訳すれば、「出すぎたことをするな」ですよ。
その会議に同席していた女性たちは笑っていたということですが、私自身、そういう男社会の中でキャリアを積んできて、同様の体験をしている。そういう発言を、私たちは愛想笑いで聞き流してきた世代なんですね。
特に政治の世界では、男性たちが一生懸命に作ってきた世界がある。私は「ボーイズクラブ」と呼ぶんですが、その牙城があって、それが今の現状なわけです。
’21年秋の衆議院選挙でも、当選した女性の比率は9.7%で1割を切っていた。ですから、女性が個人として立候補して議員になるという図式は、簡単には成立しないわけですよ」
■政治と市民の生活が乖離しちゃっているから、宗教団体が入り込んでくる
「人が個として評価される社会を考えたとき、やっぱり違和感を持つのは、あの「女性が輝く社会」のフレーズです。
それって、輝かないと存在価値がないみたいじゃないですか。「一億総活躍社会」もそう。