厚労省が重大副作用として追記指示!コロナ治療薬ゾコーバでアナフィラキシーに
のメンバーでもある。
■ゾコーバを含む3つの新型コロナ治療薬の効果
現在、新型コロナウイルスの経口剤(飲み薬)には米メルク社が開発したラゲブリオ、米ファイザー社のパキロビッド、塩野義製薬のゾコーバの3つがある。
「ゾコーバは日本企業が開発した初の新型コロナウイルスの飲み薬として緊急承認された新薬です。ラゲブリオとパキロビッドは重症化リスクのある患者さんにしか使えませんが、ゾコーバは重症化リスクのない、軽症~中等症の患者さんに使える薬で、新型コロナウイルス経口治療薬の約6割を占めているそうです」(黒川先生・以下同)
ゾコーバは、もともと新型コロナウイルスの特徴的な5つの症状(咳、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、発熱・熱っぽさ、倦怠感)に対して症状が約24時間短縮されるというものだ。ゾコーバの投与により後遺症リスクの低下も期待できるという調査結果も出ている。重症化リスクのない患者への処方が可能という点から、医療機関でもほかの2つの新薬に比べて“処方しやすい薬”なのかもしれない。
ただ、ゾコーバは、処方できる患者が限られているという。
「抗精神病薬、睡眠導入薬、高脂血症薬、頭痛治療薬、降圧剤など、併用のできない薬が数多くあるため、ほかの疾患で薬を使っている人には非常に使いにくいのです。