「すごくいいと思う!」がんでわが子を失った母たちが出会い“理想のこどもホスピス”作りが始まった
という活動への参加表明メッセージだった。実はこの広瀬さんは山内さんの長男の担当看護師だった。山内さんはこう語る。
「病棟で神ナースと慕われ福井の小児がん患者の家族であれば、もう知らない人がいないくらいすごい方です」
さらに子供が在宅医療を受けていた経験を持つ吉岡ちづるさんら心強いメンバーが続々と参加。
メンバーでアイデアを出し合い始めたのは、病児の親に温かいお弁当を差し入れるサービス。千尋さんが生き生きとした声で活動の内容を教えてくれた。
「親は食べることなど忘れて付き添い、心身を壊してしまうこともあるので、福井大学病院と提携して定期的にお届けしています」
さらに病児たちも無理なく参加できる「タイムを競わないマラソン大会」や、プロを招いた音楽会など、闘病中心になりがちな病児と家族を招待し「その日その瞬間を謳歌してもらいたい」という願いを込めた催しを展開している。「いまは全員がボランティアで参加してくれていて。
手先が器用な人、料理が得意な人、それぞれの得意分野があってバランスよく会が成り立っています」
申請が認められ、千尋さんたちの団体「ふくいこどもホスピス」はこの4月からNPO法人となる。