くらし情報『泉房穂「一生立てない」障害のある弟を連れて母が心中未遂…10歳で明石市長を目指した壮絶過去』

泉房穂「一生立てない」障害のある弟を連れて母が心中未遂…10歳で明石市長を目指した壮絶過去

隣の部屋にも届くほどの大きな声。それが突如、蚊の鳴くような声になった。妻に取材の依頼をするため泉が電話をしたときだ。

「はい、すみません、私ですけど、すみません、今、取材を受けている最中なんだけど、すみません、ちょっと妻にもインタビューをと言われて……はい、すみません」

妻の快諾を得るとスマホを置き、ホッとした表情を見せた泉。炎上上等!と飛ぶ鳥を落とす勢いの泉の素顔が垣間見えた。

泉は、’63年、明石市二見町で漁業を営む父・秀男、母・小夜子の長男として生まれた。

「親父は戦争で3人も兄貴が死んでしまったから、家族を支えるため小学校を卒業してすぐに漁師に。親父の家の3軒隣の漁師の娘がわがオカン。
貧乏漁師の息子と娘が結婚して生まれたのが私です。

親父は本が好きだったけど『本は目が悪くなる。漁師は目が命や』と叱られて育ったので、『せめて自分の子どもには勉強させたろ』と心に決めていたそうです」

泉が4歳のとき、脳性小児マヒの障害のある弟が生まれた。当時は「優生保護法」があり、とりわけ兵庫県では、「不幸な子どもの生まれない運動」と称して、障害者の存在そのものを否定する運動が始まったところだった。

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