くらし情報『泉房穂「一生立てない」障害のある弟を連れて母が心中未遂…10歳で明石市長を目指した壮絶過去』

泉房穂「一生立てない」障害のある弟を連れて母が心中未遂…10歳で明石市長を目指した壮絶過去

と弟に器具を付けさせ猛訓練させた。医者から「一生立てない」と言われたが、弟は4歳で立ち上がり、5歳で歩き出した。

「これで弟と一緒に学校に行けると喜んでいたら、当時の明石市が、『ほかの児童に迷惑がかかるから遠くの学校に通え』と。なんとか頼み込んで地元の小学校に入学できましたが、その条件が『送り迎えは家族がする』『何があっても行政を訴えない』。明石市を恨みましたよ。両親は朝2時半から働いていたから、弟の送り迎えは私の役目。自分のランドセルに弟の教材を入れて、学校のトイレで入れ替えて『今日も戦ってこい』と弟を送り出していました」

全校児童で潮干狩りに行ったとき、弟が浅瀬で突っ伏して溺れかけていた。誰も助けてくれず、泉が慌てて抱き起こした。
泥だらけの弟と歩いた帰り道、10歳だった泉はこう誓った。

絶対に明石を優しい街に変えてやる──。

【後編】泉房穂「政治家に向いていない」7歳年下妻が語る明石市長当選から暴言辞任までへ続く

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