岸田首相「延命バラマキ」も追いつかない“泥沼値上げ”家計負担は年間11万円も増!
■節約の方法がない避けられない値上げ
こうした負担増に加え、さまざまな値上げが国民を苦しめている。
「しかも、安いものを探したり、ほかのもので代用したりすることのできない、節約の余地がない値上げが増えています」(柏木さん)
まさに、一度ハマったら抜け出せない“泥沼”のような値上げだということだ。代表格が住宅に関するもの。
「賃貸住宅の家賃の値上げや、マンションの管理費や修繕積立金の値上げが相次いでいるのです」(柏木さん)
全国賃貸管理ビジネス協会がまとめている「全国家賃動向」によると、2024年5月の全国平均賃料は、前年同月に比べ2.8%増だった。
さらに、総合不動産コンサルティングサービスなどを行う「さくら事務所」の調査(2022年)では、2017年からの6年間で、都心部の管理費の平均額が約1.2倍、修繕積立費の平均額は約1.5倍になったと報告。増加傾向にある。
「もちろん家賃の引き上げなどは交渉の余地はありますが、一度上がってしまったら、引っ越しをする以外に支出を減らすことは難しい。対策の取りようがほとんどありません」(柏木さん)
同様に対策が取りづらいのが、水道料金の値上げだ。