くらし情報『往年の名演出家が語るフジ月9黄金期“高視聴率の原動力”』

2017年4月2日 06:00

往年の名演出家が語るフジ月9黄金期“高視聴率の原動力”

 

じつは永山さん自身も別れさせないことを考えたという。

「最後から3回くらい前を撮っているときかな、プロデューサーの大多亮に『このまま2人をいっしょにしたらどうか』と提案しました。でも大多は最初から『別れさせる』と決めていたようで、覆りませんでした(笑)」

『ロンバケ』(’96年)で瀬名(木村拓哉)と南(山口智子)が住んでいた隅田川沿いの古いビル。そのロケ場所を見つけてきたのは永山さんだった。

「撮影をしていることが周囲に知れわたってしまい、隅田川の対岸まで人だかりが。あんな騒動になるとは想像もしていませんでした。ちなみに『ロンバケ』のラストシーンはボストンという設定なんですが、実際の撮影地はロンドン。SMAPがロンドンでプロモーションビデオを撮ると聞き、便乗して風景の似ているロンドンで撮影することに(笑)。
いまではいい思い出ですね」

この最終回の視聴率は36.7%(「月9」歴代3位)を記録した。 

「すでにビデオ録画は普及していましたが、それでもドラマはリアルタイムで見る人が多かったんですよ。

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