35周年『北の国から』、通学シーンは毎回1km走っていた
螢役のオーディションの最終選考で、スタジオで自由に遊ぶ子どもたちの中で、ひとりだけ離れて、台車で遊んでいた中嶋さんを倉本さんが見つけ出して、『あの子がいい』と推して、決定したんです」
【3】純と螢がイキイキ見えるように、撮影1キロ前から疾走。ランドセルも重くなっていた
「小学生時代の純と螢のけなげな姿、かわいらしかったですね。彼らが自然の中を走るシーンでは、杉田成道監督が撮影する1キロ手前から本当に走らせていたといいます。通学シーンのランドセルには、教科書など実際に重い荷物を詰め込んでいました」
【4】「’87初恋」泥のついた1万円の名場面は、倉本さんの子どものころの実話だった
「富良野を旅立つ純が、トラックの運転手に『お前が記念にとっとけ』と突き返される五郎が渡した泥のついていた1万円。涙なくしては見られませんでしたね。実はこれ倉本聰さんの子ども時代のエピソード。生活が苦しかった時代、母からもらったお年玉の500円札の思い出だそうです」
【5】倉本聰の中では、今でも黒板家は生きている!
「2002遺言」