86歳の家庭教師が明かす現役の秘訣、「ながら算数」とは?
「私が指導した児童の多くは、その後、大学受験で医学部や歯学部、薬学部に進学していきます。どうやら小学校のときに算数に興味を持つかどうかが成績アップのカギのようです。教え子たちが算数に関心を持ってもらうために、私は背中を押すだけですよ」
こう語るのは、本誌の人気連載「血流講座」の順天堂大学医学部の小林弘幸教授の父・次男さん(86)。小学校の教員だった次男さんは定年退職後、算数の家庭教師として30年近く、小学生の指導を続けている。現在も4人の児童を受け持っているが、驚くことに、次男さんが教えてきた児童の多くは、これまで開成中学や麻布中学など難関中学校に合格を果たしている、まさに“レジェンド家庭教師”なのだ。
スーッと伸びた背筋、ハリのある声。年齢を感じさせない次男さん。ふだんからエスカレーターを使わずに階段を使ったり、毎日ウオーキングをしたり健康な生活を心がけているそう。
「散歩をしているときも、階段を上っているときも、算数の問題はないかな、と、思わず考えてしまいます」(次男さん)
86歳になってもなお、現役家庭教師として活躍している秘訣には、やはり“算数的な思考”が大きく関わっているようだ。