くらし情報『草刈正雄 初めて語る亡き母の教え「年を重ねるほど素直に…」』

草刈正雄 初めて語る亡き母の教え「年を重ねるほど素直に…」

母は孫の世話もよくしてくれて、娘たちをあちこち連れていってくれていましたね」

しかし、そんな幸せいっぱいの草刈家三世代が寄り添う日々は突然、終わりを告げてしまう――。

「母は喉頭がんもやったし、乳がんにも罹り、糖尿病も抱えていました。入院していた時期もありました。そして7年前の夏、突然、自分の部屋で息を引き取っていました……。脳梗塞でした」

昨日まで元気だった母との“突然の別れ”。病気がちだった母と晩年の15年間を同居したことはこれ以上ない親孝行だったはずだが、草刈自身は「もっとしてあげられることがあったのでは」といまだに後悔することも多いという。

「東京に呼んでよかったのかと、落ち込んだりもしました。母は最期まで“九州女”でしたから、東京で僕たちと暮らしたことが果たして幸せだったのか……。
さらに上京したころ、母はまだ30代後半。再婚のチャンスもあったのかもしれませんが、死ぬまで未婚を貫きました。いまも、そんな母のことを思い出します」

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