専門家が警鐘を鳴らす「“再稼働”で危ない全国の原発」前編
「津波の予測は、本当はプラスマイナス2倍で考えないといけない。浜岡原発の場合は厳しく評価をしているはずだが、それでも、試算の1.5倍の28.5メートルくらいの津波がくる可能性は否定できません」
となると、海抜22メートルの巨大防潮堤も役に立たないのでは。
(取材・文/和田秀子)
※原子力規制委員会
原子力利用に関し、安全確保を図るために監督業務を担う政府機関。環境省の外郭団体。前進である「原子力安全・保安院」は、原子力を推進する立場の資源エネルギー庁(経産省の外郭団体)だったため、福島第一原発事故後に、適切な規制ができていなかったのではないかという批判を受け、12年に発足した。