キンタロー。 父への“反抗心”晴らした江原啓之の言葉とは?
私は気持ちの整理もつかず泣いてばかり」
絶望的な毎日を送っていたある日、江原啓之さんの本に載っていた言葉に出合った。
《生きている人間が元気に楽しく毎日を過ごすことが、亡くなった方への最大最善の供養である》
「私はこの言葉に救われました。そしてわれに返って気が付いたのは、衰弱した父の姿でした。父は父で母を頼りにしていたのでしょう。病弱になってしまった様子を見て、『父もいつまでも生きているわけじゃない。後悔しないよう、できる限り一緒にいろんなことをしよう』と、妹と3人で旅行に行ったり、父の好きな天童よしみさんのコンサートや映画に行ったりするようになりました」
いまでも妹と、親子3人で過ごした楽しい日々のことを話しているキンタロー。さん。正治さんは彼女が結婚しないことを心配していたが、幸い、妹が正治さんに孫を見せてあげることができたので、妹に感謝している。
「最後まで私のことを心配していました。私が結婚したのは、父が他界して7カ月後のことです(※’15年12月)。生前は『ハワイにいい人がいる』とか適当なことを言っていたのですが、亡くなってから急ピッチで結婚話が進んでいったので、心配した父が天国から助けてくれたのでは、と思っています。心配性だったお父さん、私たち夫婦は仲よくしていますから、どうか心配しないでね」
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