第30回「叶姉妹のオタク層狙い化は得策なのか?危惧される戦略の未来」
と安堵する気持ちがあります。しかし女神が下界に降臨されたとき、私は思ったのです。わざわざオタク層を狙っていくのは、果たして得策なのだろうかと。
降臨の背景にはもちろん“ラスボス”こと小林幸子さん(63)の成功例があると思います。もちろん女神たちがコミケで物販を行えば、間違いなく完売でしょう。降臨のニュースは数多発信され、ファビュラスなコスプレをすればオタクの視線はさらに熱くなるはずです。個人的に「次は恭子さんのアニメコスプレが見たい」という希望があることも事実です。
でも、1つだけ危惧することがあります。
それは「ラスボス・小林幸子は歌手というパフォーマーだけど、叶姉妹は存在美に価値のあるタレントである」ということです。つまり、二次展開の幅が限られているのです。
素敵なコスプレを拝見できたら、今度はもっともっと素敵で過激なコスプレを見たくなる。コミケで芳しい香りを嗅ぐことができれば、女神へとお近づきになりたいという願望がさらに暴走してしまうかもしれません。満たされた庶民をさらに魅了するための策。それはより甘い蜜を与えることであり、それは過剰サービスにほかなりません。