芸歴50年!『ひよっこ』白石加代子には役所勤めの過去も
区役所のお給料はよくて、初月給を父のお位牌の前にお供えしたら、母も喜んでくれましたね」
職員時代も、芝居への夢は消えなかった。いろいろな劇団の稽古を見学に行き、ためたお金で買ったテープレコーダーでせりふの練習を続けた。
「7年間役所に勤務し、弟が高校を卒業して板前の修業に出てすぐ、退職届を出しました。今思うと、なんだか前世の話みたいだわ(笑)」
’67年、退職後、すぐに創立したての劇団「早稲田小劇場」に入り、念願だった芝居の道へ。“ひよっこ”がかえり、女優・白石加代子が誕生した。そして今年で50年。初の朝ドラで富役と出会ったのだ。
「今回、富さんを演じていて、いろんな女の一生があるものだなあと感じました。
いつも、何も恐れずに、自分を思いっきり表現して、周りの人たちを明るくしていく富さんを演じながら、思う存分楽しませてもらいました。同時に、自分の人生を生きなおしているみたいでしたね」
最終回まで残り約1カ月。
「これから富さんの過去も明かされるんですよ。ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです」
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