くらし情報『大鵬の娘が語る、父の教えで乗り切った「シングルマザーの子育て」』

大鵬の娘が語る、父の教えで乗り切った「シングルマザーの子育て」

という夫の絶対的な方針のもと、相撲を始めた子どもたちの食べる量は半端ではなかった。

「ごはんを1升炊いても空っぽになるのは当たり前でした。4人を連れて“マック”に行ったら、会計が7,000円オーバー。回転ずしに行っても軽く1万円を超えてしまう」(美絵子さん・以下同)

子どもたちがどんどん成長していくなか、’02年に現役を引退した夫・貴闘力は第16代大嶽部屋親方となり、’04年には大鵬から部屋を譲られた。「大鵬部屋」を「大嶽部屋」として引き継いだのである。

隠居の身となった大鵬は、孫が後継者となることを夢みて部屋の改装工事に着手。しかし、そんな矢先の’09年7月。角界を揺るがす大事件が発生する。
野球賭博に多くの力士が関わっていたことが発覚し、関与していた大嶽親方も、相撲協会を解雇されたのだ。それは、親方の廃業を意味していた。

美絵子さんは、父・大鵬に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 

「父はずっと家にいましたが、会いづらい時期でした。離れて住んでいた私に父が入れた留守電を聞くと『心配だよ。

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