エンディングノートに書いておきたい没後のパソコンの取り扱い
伊勢田さんによると、自分のスマホやパソコンを見られたくないという人のほとんどが、“死んだらすべて消去してほしい!”と、隠すことばかりに集中するそうだ。
「それも大切ですが、家族のために遺さないといけないデータのことを伝えるということも重要なのです」
普通の終活は、残された人のためにやることがほとんど。だが、デジタル終活の場合、自分の恥にも対応することができる。そういう意味でも、ノートを遺しておくことは自分のためでもあるのだ。
また、ビジネスの場合では、パソコン内のデータを仕事仲間に引き継げるようにしておかないと、取引先に対する責任が発生する可能性も。
「デジタル終活は、思い立ったときにすぐやるべきです。人はいつ死ぬかわかりません。ノートを書かないと、自分が隠したいデータ、家族に遺しておきたいデータが死んだらどうなるかわからない。
その結果、遺された家族が見たくもないものを見てしまい、苦しむこともあります。まずは信頼できる人間関係を築いておくこと。そしてノートに必要事項、要望を書き残す。