相本久美子「アイドルとして、ステージを通じて誰かの力になりたい」
「ク・ミ・コ~!」。アイドル時代そのままに、客席からは“久美子コール”が飛び交っている。
2月12日の祝日、「恵比寿・天窓switch」で開催された「相本久美子 Live Style vol.4」。白いマイクを手にステージに立つ相本久美子さん(59)はスカイブルーのキャミソールドレスで、くるりと振り向けばチュールの裾がひらひらと揺れる。花の髪飾りと花のブレスレット、腰の後ろで大きなリボンを結び、完璧なアイドルファッションだ。
1曲目の『涙のドライブ』(’78年リリース)を歌い終えた相本さんが、とびきりの笑顔で客席に話しかけた。
「じつは今日は『女性自身』さんの取材も入っています。今年5月に還暦を迎える相本久美子が、いまだにフリフリでライブをやっているというので、どんなものか見てやろうと(笑)」
すかさず「ガンバレ!」と野太い声が飛ぶ。
長年のファンが詰めかけた会場は、ワクワク感いっぱいのあたたかい空気に包まれた――。
相本さんが歌手デビューをしたのは、’74年、16歳のときだった。