永井美奈子元日テレアナ語る“女子アナパワー”の根源
在職中は、忙しくて記憶が飛んでいる期間でもあるんです。でも、CDデビューは『藪本(雅子)さん、米森(麻美)さんという若手をもり立てるために私が入ったのかな?』って」
そう語るように、本人には人気者だった自覚はあまりないよう。それでも、局アナだからこそ経験できることがたくさんあり、充実していた。
「ミーティングにもみっちり参加して、みんなでいい番組を作り上げるプロセスを経験できたのは、社員ならでは。どんなに忙しくとも楽しくて仕方がなかった。辞めるときも『こんないい会社をなぜ去るの?』というくらい居心地のよい会社でした」
退社後もフリーとして活躍し、仕事には恵まれていたが、転機は’01年に訪れる。「大学院で学び直したい」と研究計画書を作成していたときに出会った現在の夫と結婚、出産。さらには、慶應義塾大学大学院入学。
「すべて勢いなんです」と永井さんが語るように、その1年の間に、怒濤のように、人生は景色を変えていく。そして出産後は、テレビの仕事をセーブし、子育てを優先。
「長男を出産してすぐ、報道特別番組に出たのですが、息子のことが気になって。