2018年3月16日 16:00
教育費4倍なのに所得1.6倍…萩原博子さんに聞く「教育費改革」
親の夢を、子どもに託していませんか。子どもとよく話し合ってみましょう」(荻原さん・以下同)
子どもがやりたいことが決まったら、次はお金の問題だ。貯蓄でまかないきれない場合は教育ローンを検討しよう。
「おおむね低金利なものから、『奨学金』、『国の教育ローン』、『JAバンク(農協)や労働金庫(以下、労金)』、『銀行』の順で検討するとよいでしょう」
そんな教育ローンについて、荻原さんが解説してくれた。
【1】奨学金
「給付型と賃与型があります。国の給付型奨学金制度は、’18年度から本格始動するものの、対象は住民税非課税世帯など限定的です。ですが、早稲田大学の『めざせ!都の西北奨学金』や、慶応義塾大学の『給費奨学金』など大学独自の奨学金もあります。狭き門ですが、チャレンジしてはいかがでしょう。
また貸与型の奨学金は、返済できず自己破産につながるケースが多いと、問題視されています。ただ金利は、ほかより格段に低く抑えられています。たとえば、今月で奨学金貸与が終わった人の金利は0.27%です(利率固定方式)。奨学金は、学生本人名義の“借金”と自覚しましょう」