恋愛リアリティ番組の舞台裏を描いた「ドロドロ米国ドラマ」
台本はなくとも、作り手に誘導されなければ、そう上手いこと番組は盛り上がりません。レイチェルは、本心では視聴率が高いだけで中身のないリアリティー番組ではなく、もっと別の、有意義な番組作りに携わりたいと願っている。そのためには、ここで結果を出して認められなければならない。日々全力を尽くしながらも、ばかばかしい番組に骨身を削る我が身を嘲り、やけっぱちになるレイチェルの姿に、働く女性としての苦労を重ねる人もいるでしょう。
誰よりもタフに働くレイチェルとクインは、「金、ペニス、権力」を合言葉に、この世界での成功を誓い合います。なんてダイレクト!こんなふうに本音全開、欲望のままに生きることができたら、今より幸せになれるのか?なんて、道徳的な問いかけは後回しにして、まずはドロドロかつ何でもありの愛憎ドラマに、どっぷりと浸ってみれば、日頃の憂さも、どこかへ吹き飛んでしまうはず。
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