2018年3月28日 16:00
「慰めの言葉」にいちばん傷つく…「夫の死」乗り越える解決策
このような“善意の声かけ”は、遺族にとっては時として逆効果となります。また、『がんばって!』『あなたの気持ちはわかります』などふだんなら気にならない言葉でも、人生最大のストレスを受けた人にとっては“心ない言葉”になってしまうのです」(大西教授)
家族を失った人には、無理に声をかけるよりも、寄り添って話を聞く姿勢が大切だと大西教授は言う。
「対策としては、声をかけられたときに『これは役に立たない支援だ』と完全スルーすることです。うまく受け流せた人は、思いの外、早く新しい人生を歩みだしています」(大西教授)
【3】時には“遺族モード”に
「死別の悲しみやつらい感情にふたをして仕事や子育てにまい進するタイプの方もいます。しかし、悲しさには年数は関係ありません。しばらくたってから、ポキンと心が折れたように悲しみが押し寄せ、うつ病になるケースもあります。時には感情をさらけ出し、しっかり“遺族モード”になる時間を作ってください。亡くなった方と過ごした日々を思い出して」