2018年3月28日 16:00
「慰めの言葉」にいちばん傷つく…「夫の死」乗り越える解決策
(大西教授)
“仕事モード”と“遺族モード”のメリハリが必要だ。
【4】同じ境遇の人との会話を
つらい体験も他人に話すだけで、現実を受け入れられるようになることがある。
「心の内を吐露することで、問題が整理されていけば“愛する人のいない生活”に適応できるようになります。相談相手としては、家族や友人たちが想定されるかもしれませんが、身近な人だからこそ話せない内容もあるでしょう。そんなときは守秘義務のある医療関係者や専門家に相談することも検討してください。また死別体験者たちで作る自助グループに参加し、遺族同士で悩みを語り合うという方法もあります」(大西教授)
【5】夫との「絆」を再確認
6年前に血液系のがんで夫(享年57)を亡くした船木順子さん(58)は、死別の絶望感から、2年間、遺族外来に通った。船木さんは、1つの発想の転換で、悲しみの底から抜け出すことができたと話す。
「夫のいない人生は、予想以上につらいものでした。