寛 一 郎「祖父のことは“れんちゃん”と呼んでました」
「主演の竹野内豊さん、映画の巨匠である佐々部清監督とご一緒できるのはこの機会しかないと思ったので、うれしかったですね。撮り方もほとんど映画と同じで、あまりドラマに出た実感がないんです」
こう語るのは、祖父に三國連太郎(享年90)、父に佐藤浩市(57)という映画俳優一家で育った寛 一 郎(21)。’17年に俳優デビューして早半年、『ミッドナイト・ジャーナル消えた誘拐犯を追え!七年目の真実』(テレビ東京系3月30日・21時~)でドラマ初主演を果たした。
「新人記者役ということで、監督と話して役を作りすぎない自然体を意識しました」(寛一郎・以下同)
本作プロデューサーには、その自然体を三國や佐藤と通ずると絶賛されたそうだが、自らも似ていると感じることはあるのだろうか。
「役者以前に親子だから、しぐさや顔の表情、ふとしたときの反応は似ちゃいますね。ありがたいけど、それに甘えちゃいけないので。これからどう自分らしいお芝居ができるかを探していきたいです」
三國や佐藤とは芝居について語ることはなかったものの、偉大な役者と過ごした時間は今につながっている。
「祖父のことはおじいちゃんって呼んだことがなくて、“れんちゃん”って呼んでました。
たぶんどこかで僕に役者になってほしかったのかな。小さいころ、僕が遊んでる横で『歌はセリフのように、セリフは歌のように……』とか、独り言のように話すんです。今思うと何か教えようとしてくれていたのだと思います。祖父は身体全体で声を鳴らすんです。だからこそ残るものがあったんですよね。親父は僕が隣にいて誰かと話しているとき、その相手越しに僕に伝えたいことを言うときがあります。照れくさくて向き合って話すことはできないけど、遠回しに伝えようとしてくれているんです。以前は反抗期で、親父が家にいるだけで嫌でした(笑)。
デビュー前に役者という仕事を見つめ直してから、関係が変わってきましたね」
祖父や父から学び、今、寛 一 郎が目指す道は。
「今、表に出ている役者にないものを自分のものにしたい。いただいたお仕事に真摯に向き合っていきたいです」
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