2018年4月9日 11:00
インタビューマン山下が分析「天竺鼠がブレイクする条件」
天竺鼠のネタは、実績にもあるように素晴らしいもの。
漫才において、つかみ(最初のボケ)は早ければ早いほどよいとされています。彼らのつかみはとにかく早い。たとえば舞台に出てきてセンターマイクを持ち上げ、自分たちの前に漫才をやったコンビのほうに向かって「(マイクを)忘れていきましたよ!」というボケ。普通ボケには前フリが必要ですが、このボケは自分たちの前の漫才をフリに使うという最速のつかみなんです。
トークに関しても、川原くんはどんな場面でもボケまくります。奇才と呼ばれ、トリッキーなボケを繰り出す野性爆弾のくっきーですらもツッコミに回ってしまうほど。
なぜ売れる条件をクリアしている彼らが、ネクストブレーク枠に甘んじているのか?疑問に思っているとき、東野幸治さんのコラムを読み、「これか!」と納得しました。
ある芸人さんが明石家さんまさんに「テレビに出るには何が必要ですか?」と聞くと、さんまさんは即答で「必要なのはかわいげ」と答えたそう。
川原くんのボケは面白いのですが、かわいげはあまり感じません。