今のホームレスは段ボールの家じゃない?寝泊まりの方法で最多だったのは…
多くの家庭が家計の苦しさを感じる世の中ですが、なかでも懸念されるのが職や家を失ったホームレスの人々の生活です。社会の課題の一つとして子どもにも伝えていきたい問題でもあります。今回は、厚生労働省が実施した「ホームレスの実態に関する全国調査」をもとに、現在の路上生活者の人たちの状況を見ていきます。
厚生労働省によると全国のホームレス数は3,065人
厚生労働省ではホームレスの自立支援などを目的にした調査を定期的に行っています。2023年1月に実施された全国調査(概数調査)によると、全国のホームレス(※)数は3,065人。男性が2,788人と圧倒的に多く、女性は167人、不明110人となっています[*1]。都市部に多いという特徴があり、東京23区と政令指定都市で8割近くを占めました。
また、同調査によるとその数は年々減少しており、15年前の2008年調査での16,018人[*2]と比べると2023年は8割以上の減少となります。
そのため最近は日常生活で目にする機会も減っており、その生活の実態がいっそう見えにくくなっていることでしょう。
ここからさらにホームレスの実態をより知るうえでは、同じく厚生労働省が実施している「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)」