今のホームレスは段ボールの家じゃない?寝泊まりの方法で最多だったのは…
次いで「5年~10年未満」(19.1%)、「1年~3年未満」(11.4%)という結果でした。「10年以上」と回答した人の割合は、過去の調査と比較して増加傾向であることもわかります。一度ホームレスになるとなかなかそこから抜け出すことができず、長期化してしまうケースの多いことが想像されます。
今回の路上(野宿)生活をするようになって、どのくらいたちますか?(昔のことは除く)―厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)結果」より
初めて路上生活をしたのは「20年以上前」が最多
ここまで回答者の属性として高齢者が多いこと、また、今の路上生活が続いている期間は10年以上という人が最多であるのを確認しました。このことと関連するのですが、「初めて路上(野宿)生活をしたのはどのくらい前か」を聞いた結果も見てみましょう。
最も多い回答は「20年以上」で25.7%、つまり4人に1人以上を占めています。次いで「10年~15年未満」(19.5%)、「5年~10年未満」(18.0%)という結果でした。ホームレスになったあと安定した職に就けず年月が過ぎ、高齢になっている人が少なくないことがうかがえます。