次第に相手の指が自分の腰付近を探り始めて、痴漢だと気がついた―痴漢被害者が語るリアルな実態とは
都として初の大規模な痴漢被害の実態調査
東京都では、都内の痴漢被害の実態およびその傾向を調査して対策につなげるために、初めての大規模調査となる「痴漢被害実態把握調査」を実施しました。
なお、痴漢の定義としては「迷惑防止条例」で禁止された行為としていて、具体的に以下のような行為を指します。
・痴漢行為(5条1項1号)
衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること(体を触られた・体を密着された・ボタン等を外された・髪を触られた)
・卑猥な言動(5条1項3号の一部)
社会通念上、性的道義観念に反する下品でみだらな言語又は動作(匂いをかがれた・息を吹きかけられた・カバン等を押し付けられた・AirDrop等で画像を送られた・見せられた)
※盗撮行為は対象外
今回はこの調査の中から、痴漢被害を受けた20人を対象に行われたヒアリング調査の結果をご紹介します。
痴漢行為を確信するまでには少し時間がかかる
まず、被害者が痴漢行為を確信するまでには多少時間がかかるということが見えてきました。
ヒアリングによると、痴漢行為では、被害者が違和感を感じるような接触がまずあり、相手の反応を見ながら接触を強めたり露骨に触るなど、行為をエスカレートさせていくものが多いようです。