「母親の私にもくれるんだ」近所のおばあさんに突然渡されたみかんとお菓子が、ワンオペママを孤独から救ってくれた
知らない土地でのワンオペ育児。毎日の日課は公園に行くことだけ
(※写真はイメージです)
夫の転勤で地元を離れ、知らない土地で初めての育児をすることになりました。
夫は仕事が忙しく、朝は子どもが起きる前に出勤し、夜は子どもがすっかり熟睡した頃に帰宅するのでほぼ顔を合わせることもないような状態でした。
働きづめの夫はもちろん疲れていましたが、常にワンオペで育児家事に追われていた私も、少々疲れ気味だったかもしれません。
長男が1歳半を過ぎた頃、近所の公園を訪れるのが日課になりました。
住宅地の中の小さな公園で、遊具も少ししかなかったのですが、小さな子どもと午前中ほんの30分ほど過ごすのにはちょうど良かったのです。
ただ、1歳を過ぎ体力がついてきて、日中に寝ている時間は少なくなり、動きたい盛りの息子は目が離せません。そのくせまだ意志疎通がしっかりできるわけでない息子と2人きりで過ごす一日は、とても長く感じました。
おばあさんがくれたもの
(※写真はイメージです)
ある日、日課の公園から帰ろうとすると、向かいのお宅の窓から突然声をかけられました。
バギーを押しながら近寄ると、高齢の女性が「これ子どもさんと食べなさい、あなたにもね」