くらし情報『日本上演40周年!新たに生まれ変わる『ピーターパン』稽古場レポート』

2021年7月9日 12:00

日本上演40周年!新たに生まれ変わる『ピーターパン』稽古場レポート

このシーンで最初、迷子たちは全員、手首を縄で縛られていたが、「それ、外してみようか」と森が提案。縄を外された迷子たちを、海賊たちがまるで”もの”のように投げ渡していく動作が加えられた。

すると海賊たちの残虐さ、迷子たちの恐怖がより鮮明に。海賊の立ち方ひとつにも「それだと海賊にみえない。むやみな緊張感を与えないと!」と細かにアドバイスを加えていく森。

その間、ウェンディは甲板の上に連れられていき、絶体絶命の危機が!?

日本上演40周年!新たに生まれ変わる『ピーターパン』稽古場レポート

ピーターパン役:吉柳咲良撮影:渡部孝弘
しかし、この危機を黙って眺めているピーターパンではない。

こっそり海賊たちの様子を伺い、みんなを助けるタイミングを図っている場面では、森から吉柳に「ひょっこり、という感じで出てきて欲しい」と指示が入る。瞬時にそれを受け取って表現する吉柳のピーターパンは、機敏な動きから少年そのもの。


ピーターパンが手に持っているのは、フックが恐れる「チクタク」と響く時計だ。その音を聞いて、自分の手を食べたワニの到来と勘違いしたフックは、まるで幼な子のようにおびえはじめる。このギャップが、悪役でありながらフックを誰もが愛してやまない理由だろう。

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