GRAPEVINE×betcover!! 異なる世界観で観客を圧倒させた、一夜限りの対バンライブをレポート
特にこの日は、EX THEATER ROPPONGIの音響システムのせいか、PAの腕がいいのか、僕が観ていた位置も関係あるのか、たぶん全部が理由だと思うが、出音自体もめったやたらと良くて、それがbetcover!! のすさまじさに、さらに拍車をかけていた。
という、唯我独尊かつ圧倒的な、betocover!! の50分が終わった後、ステージ転換を経てGRAPEVINEの時間へ。左のライザーにドラム、右のライザーにキーボード、前にギターアンプやエフェクターボードやベースアンプ、といういつものセッティングだが、betcover!! のセットが超シンプルだったせいで、何か巨大な要塞のように感じられる。
この日GRAPEVINEは、本編10曲、アンコール2曲の12曲を演奏した。
ビクター/スピードスターに移籍して今年で10周年を記念して、この10年間にリリースした曲だけでセットリストを組んだワンマン『The Decade Show』を、7月と8月に東阪の野音で行った。そして、8月31日の金沢から10月17日の大阪の追加公演まで『The Decade Show : Club Circuit 2024』というタイトルで、同様の趣旨のツアーを行っている。