GRAPEVINE×betcover!! 異なる世界観で観客を圧倒させた、一夜限りの対バンライブをレポート
その途中にこの日のライブは行われたわけだが、それとはまったく異なるセットリストだった。
本編は、最新アルバム『Almost there』(2023年)から4曲。そのひとつ前の『新しい果実』(2021年)から1曲。そのさらにひとつ前の『ALL THE LIGHT』(2019年)から1曲。そのふたつ前の『BABEL,BABEL』(2016年)から3曲。なぜ『ROADSID PROPHET』(2017年)からはゼロなんだ? という気もするが、まあそういうときもあるでしょう。あと、出たばかりの新曲「NINJA POP CITY」は、もちろん演奏した。
GRAPEVINE 田中和将(vo/g)
GRAPEVINE 西川弘剛(g)
アンコールは「光について」(1999年)と「Glare」(2008年)──という選曲が、まず素晴らしかった。「Alright」「EVIL EYE」で始まり、「HESO」「Scarlet A」「アマテラス」「雀の子」という中盤を経て、後半に「実はもう熟れ」「NINJA POP CITY」「ねずみ浄土」「SEX」を固め撃ちする、という曲順も最高だった。
あえてケチをつけるなら、アンコールだろうか。