2022年1月7日 12:00
山路和弘が語る声優の神髄「どんな仕事であっても“無防備”でいること」
そのあたりは自分の判断ですけど、人それぞれ世界の見え方や感性も違うから、(アフレコの)現場では行き違いもありました。
ディレクターさんに「ここはもう少し……」って言われても、「そう?なんで?」ってこともあって(笑)、時間がかかりましたね。記憶を扱った作品ならではの苦労ではあったと思いますけど。
いつもとはひと味違うヒュー・ジャックマン
──今回のヒュー・ジャックマンは、これまた普段とは違う役どころで。なんと言うか……。
山路おっさん感が強いですよね!まあ、おっさんは失礼かもしれないけど、本当に普段のヒュー・ジャックマンとはひと味違って、どこにでもいる普通の男という印象ですね。彼自身も世間が抱くイメージから離れたいという思いがあったのかもしれないですけど。こういう普通の男をサラッと演じられるのは、さすがだなと思います。
ヒュー・ジャックマンの吹替は20年以上やっていますが、役者としてどんどん深みを増していますよね。
──20年以上!確かにヒュー・ジャックマンの日本語版吹替と言えば、山路さんですが、演じる際に意識することはありますか?役柄によって異なるとは思いますが。
山路うーん、これは誰を演じるときでもそうですが、「ヒュー・ジャックマンだからこうしよう」