吉田鋼太郎演出、柿澤勇人、ウエンツ瑛士ら出演『ブラッド・ブラザーズ』開幕 各出演者からのコメントも
柿澤は、 ミッキーが精神的に崩壊していく様子を力演しており、その瞬間の身振りや表情の変化が見事だ。 一方、ウエンツは 典型的な英国のスクールボーイを持ち前の清潔感とユーモアのセンスで見事に演じきる。
双子の幼なじみ・リンダ役の木南晴夏は、活発な少女から可憐な女性へと変貌していく。ミッキーとエドワード、ふたりの男性の間を揺れ動く繊細さと、結婚後は献身的にミッキーを支えていく健気な女性を演じている。
左より)鈴木壮麻・堀内敬子
堀内敬子演じるミセス・ジョンストンは、ダンスが大好きな子沢山の肝っ玉母さんとして、必死に生きていくパワーが凄い。子供を手放さざるを得ない苦しみに耐える彼女が歌うナンバーは、どれも感情を揺さぶるようなエモーショナルなものばかりだ。再出発し、新しい人生のチャンスを手に入れたミセス・ジョンストンの姿に、思わず笑みと勇気が湧いてくる。
エドワードの育ての親となるミセス・ライオンズを演じるのは一路真輝。
彼女の演技力とその歌唱力の高さで自分の子供を持てない女性の苦悩を見事に表現している。
ミッキー役 柿澤勇人
エドワード役 ウエンツ瑛士
左より)ミセス・ジョンストン役 堀内敬子、 ミッキー役 柿澤勇人
この作品の語り部・ナレーターの伊礼彼方は、常に舞台上を支配し、常に監視している。