2021年6月4日 07:00
久保史緒里「なんとも愉快な現場です!」 舞台『夜は短し歩けよ乙女』インタビュー
――確かに小説でも“黒髪の乙女”って台風の目みたいな感じがありますよね。周りは暴風雨だけど、彼女だけ無風というような。
そうなんですよ!すごくそう!彼女は自分を持っている人なのですが、「芯がある」というよりは、「自分の世界観を持っている」という感じで、そこが魅力になって、いろんな人と出会っていくような話でもあるので、それをちゃんと確立しないといけないなと思っています。
お芝居をするということを心から楽しんでいます
――“黒髪の乙女”が歩くところには、人も次々出てきますが、場所も次々と変わるし、出来事も次々と起こりますよね。そこは舞台でどう表現されているのですか?
どう言うんでしょうね……まさに舞台!っていう感じです。みなさんの引き出しを全部開けて、知恵を出し合って、その全部を上田さんが逃さずに拾い上げて、各所で披露されていて、「うん、舞台だなあ!」という感じです。お話はすごいスピードでどんどん進んでいくし、いろんな人が入り乱れていますよ。
――その真ん中に“黒髪の乙女”がいるということですか?
そうです。
実は私、そこにウルっとしちゃって。
――ウルっと?
劇中で、“黒髪の乙女”が出会った人たちが、“黒髪の乙女”の知らないところで出会ったりするんですよ。