2020年11月20日 19:45
『泣く子はいねぇが』仲野太賀×吉岡里帆、同い年のふたりが語る「大人になるとは?」
撮影:源賀津己
秋田県男鹿市の伝統芸能「男鹿のナマハゲ」をモチーフにした自らのオリジナル脚本を映画化した新鋭・佐藤快磨監督の劇場映画デビュー作『泣く子はいねぇが』。本作で娘が生まれても大人になりきれない不器用な青年に扮した仲野太賀と子供じみた彼に限界を感じ、厳しく突き放す妻のことねを演じた吉岡里帆の対談が実現!
佐藤監督の脚本に惚れ込み、出演を快諾。久しぶりに共演したふたりが、役との向き合い方や演じる際の苦労、芝居を交わしたときの相手の印象、佐藤監督ならではの演出スタイルといった撮影の裏話から、本作のテーマでもある「大人になるとは?」に関するそれぞれの考えまでたっぷり話してくれました。
そこから見えてくる『泣く子はいねぇが』ならではのかけがえのない世界観と佐藤快磨ワールドとは!?
ふたりでガッツリ芝居をするのは今回が初めてだった
――佐藤監督のオリジナル脚本を最初に読んだ時はどんな感想を持ちました?
仲野素晴らしい脚本だと本当に思いました。いまもそうなんですけど、自分自身20代になって、何でもっと上手くできないんだろう? とか、何でもっと大人になれないんだろう? というモヤモヤした気持ちが漠然とあって。