小林私主催『小林私の五日間』オフィシャルライブレポート 果たして『小林私の五日間』とは何だったのか?
続いては名前の印象とは真逆に高身長のあちきが登場。姉にオリジナルではなく「小林私さんの歌を歌ってるんだから(私じゃなくて)“あちき”ぐらいだろ」と言われたことが名前の由来だと説明し大いに笑わせる。「飛日」の歌い出しで間違え、堂々と「もう一回いいですか?」と言えるあたりも大物感が漂う。そして歌唱は独特のフロウがありユニークだ。もう1曲の「HEALTHY」ではギター巧者なところも見せてくれた。
続く蔦田宗汰は短パンで首から白タオルという見るからに懐っこいキャラクターが笑いを起こす。しかも歌に入るまでにかなり喋るのだ。弾き語りの動画だけを送ってもパンチが足りないという理由で、喋りの動画を無言にして送ったという謎の行動も小林のリスナーには好意的に捉えられていた。
肝心の弾き語りは「地獄ばっかり」も「スープが冷めても」も、自分の解釈でダイナミックに演奏。ただのお調子者ではないところを存分に見せつけた。
最後は小林が上手さに圧倒されたという神﨑が務める。奈良からやってきた彼は東京に到着した途端、鼻血を出し着ていたシャツをお釈迦にしてしまったそうだ。それを「17歳のクソガキです」と自嘲する態度も好ましい。