高畑充希「明日からも頑張るためのガソリンになれば」 ヘレン役に平祐奈迎え、舞台『奇跡の人』が2022年5月上演決定
<演出:森新太郎>
3度目の『奇跡の人』になります3度目であるにもかかわらず、あらためて戯曲を読み返してみて、やはり身震いしてしまいました。これほどまでに「人と人とが繋がること」の喜びを熱く謳いあげた作品が他にあるでしょうか。
前回、 高畑充希が演じたアニー・サリヴァンは本当に素晴らしいものでした。若々しいエネルギーに満ち、そこには世界一あきらめない不屈の少女が確かに立っていました。それで私は欲深くなってしまいまして(笑)。これをさらに熟成させたら、今度は果たしてどんなアニー・サリヴァンに出会えるのだろうと。どんな人生の重み、どんな煌めきを高畑充希は新たに獲得するのだろうと。きっとまた、私の想像をはるかに超えてくることでしょう。
一方の平祐奈さんには「透き通っている人」という印象があり、それがヘレン・ケラーと重なりました。 言うまでもなく難しい役です。あまりに純粋であるがゆえに、 天使のようにも悪魔のようにも見える女の子ですが、平祐奈さんでしたら真っ直ぐに彼女を演じられるはず。高畑サリヴァンとの魂のぶつかり合い、そしてその先に待つ“奇跡”の瞬間が、今から待ち遠しくてなりません。