2022年10月5日 18:00
前田公輝が振り返る『ちむどんどん』砂川智の恋「暴走でした、本当に(笑)」
終わった恋を振り返るように前田公輝は、暢子に対する智の想いを代弁した。
「歌子に暢子のことが好きなんでしょって聞かれて、智は『ガサツでおてんばで食い意地張ってるし』って否定するんですけど、あれは全部裏返しなんじゃないかなって思ってるんですよ。ガサツっていうのは、今よりも女らしくいろよみたいな目線が強い時代で自分を持って輝いているという意味だし、おてんばなのは破天荒だけど天真爛漫で明るい証拠。そして何より幸せそうに食べてる暢子の姿が好きだった。そういう暢子を見ていると、智は貧しい家のこととか一瞬忘れられたんじゃないかなって。あの台詞に、智が暢子を好きになった理由がすべて詰まっている気がしました」
朝ドラを経て、アクがとれた感覚がある
朝ドラは、前田公輝の大きな夢だった。出演が決まったときからクランクインの日を心待ちにし、今まで培ってきたすべてをぶつけるつもりで撮影に臨んだ。
「よく喉に心臓があるとか言うじゃないですか。
僕、撮影初日の日は、唇に心臓がありました(笑)。台詞がちゃんと言えるか心配になるぐらい頭が真っ白。何でこんなに自分の中で憧れを強くしたんだろうって。逆に自分の首を絞めてるだけじゃないかなって思いました」