「青春ブタ野郎」シリーズ高校生編完結 石川界人、瀬戸麻沙美、久保ユリカに聞く舞台裏「テストのときから涙があふれていました」
現場入ったときに、「なんかミチッとしてるね」みたいなことは最初に声掛け合いました。
石川密度すごいよね、って話をしていましたね。
瀬戸アフレコはテンポ良くは進んではいたんですけど、やっぱりその都度作らなきゃいけない心の動きが多分みんなあったので、わりと休憩時間にお喋りしている感じではありませんでした。ただ麻衣目線では、石川くんの後ろ姿をアフレコ現場で見て、勝手に心配になっちゃって。アフレコが心配、というわけではなくて、役として咲太のセリフを発しているときにすごく心配になってしまったんです。もう背中をさすってあげたくなるような感情に駆られたのはすごく覚えてます。今回のお話の展開によるところも大きいと思うんですけど……。
――石川さん、心配されてたんですね。
石川そうみたいですね(笑)。
僕も演じながら「こいつ(咲太)のセリフの発し方心配だな」と思っていましたから。本番と同じことできるのかい、って。
我々役者って、テストでやりたいことをやって感情爆発させて、映像にのせるときに微調整をしていくんですけど、そうすると調整に意識が向いたりして、意外とこちらの感情としてはテストのときの方がより泣けたよね、ということがあったりするんですよ。