シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
ちょっと初めての感じですね。
——『承認欲求』っていうタイトルとか、マオさんの歌詞がこうなるっていうイメージみたいなものは最初から共有されていたんですか?
Shinjいや全くないですね。むしろこれは朝作った曲で、そういう歌詞がはまるなんて全然思ってなかったんです。
——マオさんは、『承認欲求』というフレーズが今の時代を表す言葉だなというのを肌で感じられていたんですか?
マオそうですね。本当、どこに行ってもそこにぶつかるっていうか、テーマの一つだと思うし。世界的なテーマにもなっていると思うんですよ。世界が繋がってるみたいなイメージをみんな持っていて、実際ある部分に関しては繋がっていると思うんですけど、実はちっちゃい世界の中にいるっていう滑稽な感じ、異様な感じが、今の時代だなと。僕が20代の前半だったら何も感じないテーマだと思うんですけど、この歳だから感じたこと、人生の最初の半分はそうじゃないところで生きてきた自分だから感じたテーマだと思うんで、これは自分にしか書けないなと思って書きましたね。
あと自分もかなり世の中的には「承認欲求」というのは、満たされても満たされなくてもどっちでもいいんですけど、自分を「好き」