シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
ってファンの人に言われちゃうと、その人に対しては承認されたい欲求がグイッと上がっちゃうんで。ついつい、パーっとその気持ちに応えたいっていう気持ちが強くなっていってしまうんですけど。それって別に楽しい範囲内かなと思うし、誰も損してないし、俺も楽しいし、いいかなって思っていて。
ただ、そういう「認められたい欲求」がどんどんどんどん、見ず知らずの人に対してまでってなっていくのは考えてしまう。今、「承認欲求」が原因の怖い事件もあるし。だからその辺のいろんな角度から、受け取れる歌詞にしたいなと思って書きました。
——今、「ファンの人に対しては期待に応えたい」し、「それが楽しい範囲内」だとおっしゃいましたが、本当にそうなんだろうなと思っていました。ファンからの期待に応えるしんどさみたいなものが、昔より減ってきたんじゃないかなと勝手に想像していまして。
マオそうですね。期待には結果的には、多分前より応えられてるのかなっていう気は自分ではしているんですけど、それは結果的なだけであって。応えなきゃって思って応えているわけでは確かにないですね。自分がやりたいなって思ったことを今ひたすらやれているし、前より実際のところはたくさん忙しく動いているかもしれないんですけど、それが「やんなきゃ」